野球肩

野球肩には、障害の起こりやすい部位がいくつかあり、外傷性のものと疲労性(オーバーユース)のものに分類できます。その一つが肩のインナーマッスルであるローテーターカフのトラブルで、オーバーユースや無理な体勢で投げようとした時に引き起こされます。疲労が蓄積され柔軟性や筋機能が低下すると肩の可動性に筋肉の伸張性追いつかなり、正しい動きが出来なくなります。すると投球時に肩の一部に負担がかかり、筋肉を傷めます。投球時に引っ掛かりを感じる場合は投球フォームがあっていないか肩甲帯の機能低下が起こっている可能性があるので注意が必要です。他にも関節唇が損傷しているケースや関節唇の損傷と筋肉の問題が複合的に起きている場合もあります。関節唇に問題がある場合は、十分な休息を取ってもなかなか回復しません。そのような場合は手術が必要になる可能性もあるため、専門医の受診をお勧めいたします。

野球肩の特徴

野球肩は、投球時に痛みや違和感、引っ掛かりを感じる状態です。肩のインナーマッスルである棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋のどの部位が損傷しているかによって痛みや違和感を感じる部位が変わります。また関節唇を損傷してしまった場合は肩の奥のほうに痛みを感じます。

野球肩の原因

肩甲帯バランスの崩れた状態で繰り返し投球を行うことが、野球肩の主な原因となります。肩甲骨は体幹と上腕骨をつなぐ役割を担っており、肩甲帯の様々な筋肉の付着部でもあります。そのため肩甲帯バランスの崩れは、体幹から上腕骨の連動性を狂わせ、投球時に肩関節への負担を増加させます。これが起因となり、肩のインナーマッスルに痛みを発生させます。

投球動作は、ワインドアップ期→コッキング期→加速期→減速/フォロースルー期の4段階に分けられ、それぞれの期で損傷を起こしやすい部位が異なります。コッキング期もしくは加速期に痛みを訴えるケースが多くみられます。

野球肩に対するカイロプラクティックケア

野球肩のケースでは肩甲帯の評価だけでなく、体幹からの連動した動きの評価も行います。投球動作は下肢の大筋群の活動と股関節の回旋からはじまり、体幹、肩甲帯の回旋運動へと繋がる動きが重要です。肩に問題が生じた場合、肩甲帯のバイオメカニクスを評価することはもちろんですが、体幹の安定性に関しても評価が必要です。最初は肩甲帯を中心に損傷部位を特定し、炎症が強い場合はアイシングや超音波治療器などで症状を緩和していきます。その後、緊張しているインナーマッスルや上腕、前腕の筋緊張を取り除き、痛みを軽減させていきます。そして最終的に、肩関節の動きを含めた肩甲帯と体幹のバイオメカニクスの状態を確認していきます。